Lake 22

2017/06/20

 

 

匠です

 

 

 

北米地域特有の長い雨季も過ぎ去り、山の緑や空、川、海など大きな自然が瑞々しくなってきた6月中旬。

 

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先日のTJの誕生日の時に出逢いお尻をぶつけ合いながら仲良く踊ったレイクシア(あだ名 "キキ")がハイキングに誘ってくれました。

 

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キキ(左)

 

待ち望んでいたカスケード山脈での登山に興奮、前日の夜には水筒など全て準備を整え遠足前の園児の様に就寝。楽しさから中々眠れませんでした。

 

当日は、キキと僕、そしてキキの友達2人計4人でハイキングへ。

 

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左から中国のヘイ、キキ、そしてフランスのグローリー

 

一つの車でCar Pool 出来る4、5人が、ハイキングには最適かも。

 

トレイル自体は、全体的になだらかなな坂が続く。

 

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傾斜が激しい箇所には、木造の階段が設置されていて、このLake 22のトレイルはきっと人気なのだろうと感じる。

 

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整備された登山道

 

途中、土砂崩れが起きたであろう道幅が物凄く狭い箇所があり、4人で手を出し合い支え合いながら先へ進むことが出来、こういった協力プレーも登山の醍醐味であるのは間違いないですね

 

 

 

約2マイル歩き、ゴールに近づくと大きく空のひらけた道が現れた。

 

その開いた視界からはまた別の山脈の山々を拝む事が出来、壮大な景色を横目に進むことの出来る何とも清清しい道でした。

 

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広大な山脈を背景に

 

そこで急に、キキの友達グローリーが持参したドローンを彼の背負っていたリュックサックから取り出した。

 

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ドローンの実物を見たのはこれが初めて、

そしてドローンを持っている友達に出逢ったのも初めてで、

 

登山中にそれを目にすることが出来て少し嬉しい。

 

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空高く飛ばし過ぎたり、遠くに飛ばし過ぎたりする事で見失ったり電波が届かなくなりそのままどこかへ消えてしまったり、そんなことは無いのかな…

 

また、この多くの木々に囲まれた広大な自然では鷹なども飛んでいそうで、掴まれてそのまま持っていかれてしまいそう。

 

そんな余分な心配を差し置いてグローリーは爽やかな笑顔を浮かべながらドローンを操る。

 

撮れた映像は、後で自宅で編集して送ってくれるとのこと。

 

完成が楽しみだ。(登山から一年後の2018年夏に以下の動画を共有してくれました)

 

 

 

トレイルを先に進むと、次に現れたのは穏やかな流れの小川。ゴツゴツと転がる岩の間を静かに流れている。大きな岩は白っぽいもので、きっと昔に噴火が起きた時のものだろう。

 

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川の最上部が湖になっている筈なので、ゴールが近づいていることを実感し、みんなの歩幅はさらに広がる。

 

そしてゴツゴツとした岩場と小川を超えた先に、突如大きな水面が現れた。

 

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Lake 22、面白い名前だけれど、

湖を中心に360山の斜面の景色が広がり、壮大、雄大そして寛大な景色。

 

迫力満点な景色と、風一つ起きていない平静とした水面の対比が一層それを引き立てている。

 

湖畔には倒れた木が流木の様にびっしりと敷き詰められ、その上を歩くことが出来る。

 

流石は頂上、6月中旬といえど雪解け水が流れ込んでいる湖なので、めちゃくちゃ冷たい。

 

僕は膝まで浸かり、その上で暖かい太陽の光を浴びた。

 

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表情が突き刺す冷たさを物語る

 

それぞれサンドイッチやチェリーなど、持参したお昼を食べながら小話を交える。

 

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なんと平和な時間だろう。

 

この様な体験は、忙しなく日々が過ぎていた日本での大学学生時代やアルバイト漬けの毎日ではあまり出来ずにいた。

 

大切なことを見落としていたのだなあ、

 

多くの人の流れの一つになってしまうと途端に、そうした時間の使い方を出来なくなる。

 

高校時代はまだ意味もなく河川敷を自転車で4、5時間走り回ったり、夕陽を友人とぼーっと眺めたり、人気のない森の奥で兎に角深い穴を掘り続けたり、偶発的な旅に幸福感を覚えていましたが、自然とその様な感覚は薄れていき、、

 

寛大な自然に包まれると、本来の命を受け持ったヒトとしての感性が引き立ちます。

 

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楽しかった、ありがとう!

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グローリー(右)は現在(2020年)、マイクロソフトでとある部署のマネージャーとしてバリバリ働いています。

 

 

そして明後日からはついに、長い間夢見ていた「アメリカ横断旅」が始まります。

 

6月22日のアムトラックの列車から始まる周遊、

 

今回登ったトレイル名はLake 22、

 

同じ数字で、グッドオーメン

 

次回から横断旅の様子をお届けしていきます。