初めてのスノーシュー
2017/04/15
匠です。
突然ですが、皆さん
「スノーシュー」
てご存知ですか?
アウトドア好きの方であれば、
ピンと来るかもしれませんが、
恥ずかしながら僕は、
雪山を登るその日まで、それが何かしりませんでした。
「スノーシュー」がどの様なものか、
短い映像を作ったので、観てやってください。
こんなものか、とアイデアを持てるかと思います。
【ブログを更新しました】
— 三浦 匠吾 (@shg_mur) March 20, 2020
初めてスノーシューへ行った時の様子です。https://t.co/Fo5XQkOQeL pic.twitter.com/vpguXJEQm5
いかがでしたか?
そう、Snow Shoe の文字通り、雪の上を歩いています。
僕も実際、
「Wanna go Snowshoeing with us?」
という風に、友人の一人から誘っていただきました。
誘ってくれたのは、留学当初より、仲良くしている
インドネシアからの留学生、ゴズィ(Ghozi)君です。
ゴジィは同じ寮内に住んでいて、
髪の毛の色が二週間に一度変わったり、
映画を沢山無料で見れる違法サイトに詳しかったり、
少し変わったやつですが、
兎に角人の面倒見が凄くいい!
まるで、留学したての留学生の心を読んでいるかのように
「大丈夫か?」
と夜中にいきなり連絡をくれたりする、優しい人です。
そしてその他、
そして僕の5人でスノーシューへ行きました。
スノシュー当日、朝七時に寮の横にあるスターバックスで集まり、
カフェイン注入して(主に運転手)、出発。
何時もと変わらず、その日の空も分厚い雲で覆われています。
約2時間の往路、
内陸東方、カスケード山脈を目指して車は進みます。
車の中は、アニソンメドレー。
しかも日本のものが多い。(デジモンのButterflyとか)
僕も知っている曲が多く、
皆で歌いながら、車内は盛り上がりました。
あっという間に、目の前には山脈が聳え立ち、迫力が出てきました。
その山が見えなくなったのは、麓の山林に囲まれた山道に入ってから。
道中、何度か通行止めになっていた道があったが、
恐らく土砂崩れや雪崩だろう。
回り道をせざるを得なかったが、
一応予定到着時刻頃には登山口までたどり着くことが出来た。
凍結した駐車場で足元に気を付けながら、
車の荷台から下ろした、スノーシュー用品を
雪が多く積もっている登山口まで手で持っていく。
それは、スノーシュー専用の履物には、
裏面にアルミでできた爪が付いており、
これで雪をがっしり掴むことで、楽に雪の上を歩くことが出来る。
ので、浅い雪の上では使用をオススメしない、
というのは、そのアルミが雪下のコンクリート等に擦れて痛んでしまうから。
さあ、いざスノーシュー初体験。
外れないよう、しっかりとシューを靴に装着し、
手にトレッキングポールを握り、前に進む。
「おお!」
これは、何という快感。
靴の裏に付いているアルミの爪が、
雪をがっしり掴み、滑ったりしない。
爪で掴み、面積の広い靴底で雪の上に浮きながら歩く、という感じの様だ。
スルスル足が進むし、これなら普通の登山と変わらず、問題なし。
登場を目指し、雪で覆われた山道(見えない)を歩いていると、
上からスキー板や、
スノーボードですーっと滑り落ちてくる人達。
登りは、ギアなど担いで登ったのかな、大変そうだ。
僕らと同様に、スノーシューをしながら、
隣に犬を連れて歩いている人もいた。
途中、スノーシューに来ていた夫婦と会話を交わしたり、
他の登山者との交流も楽しみました。
彼らはよくこの山に来るらしく、
「少し正規の道を外れると、凍った池や、見えないけど隠れた崖があるから気を付けて」とアドバイスをくれた。
実際に周りに注意をして進むと、それらが良く見えた。
雪の積もり方、少しうねる様につもった雪面が、それを示していた。
スノーシュー開始から約一時間、
雲の切れ目から光が差してきた。
午前中は分厚い雲だが、昼間になるとそれが消えるというのは
ここの気候ではよくある話だそう。
視界がひらけて良いと思いきや、
差した太陽光が雪面に反射して、とても眩しい!
顔を少し日焼けするほど。サングラスなしでは、少し大変。
それと、雪の積もった斜面に暖かい日が当たると、
当然、雪が解けて、時には雪崩を引き起こすこともあるという。
ので、頂上への歩みを早める。
途中、天気雨がちらついたが、頂上らしきところに着いた。
雪の積もった山では、置かれた葉看板なども見えず、
頂上がどこかがはっきりしない。
周りを一望できる、一版高いところに着いたらしいので、
「とりあえず、おめでとう!」
と皆でハイファイブ。達成感を無理に作りだしていたと思う。笑
頂上では、大学で取っている授業の宿題、
「Hidden Figures」
という本を少し読みました。
3人の黒人女性が人種差別が激しい時代の中、
宇宙開発に向けてNASAなどで大貢献する、実話に基づいたサクセスストーリー。
雪山の頂上、空に近い場所でそれを読むのも中々、情を得ることが出来ました。
登山の下りはいつも楽。
お腹も空いていたので、急いで帰路を進みました。
登り始めた頃の空は、その時には快晴。
登山口まで戻ると、駐車場に積もっていた雪が殆ど溶けていました。
天気や景色の移り変わりが激しいワシントン州。
週末に、友人や家族、街を離れ、
こうした自然に触れることで
その変化を心身感じることが出来るのは、
気分転換には最適だと思います。
常に人混みを掻き分けて進む必要のある、
常時忙しない街東京。
そこで育った僕は、そうした気分転換の方法などを、
自然に頼ったりするという考えは、あまり無かったかもしれない。
もちろん、働き方や土地の特色、生活のリズムの違いなどはあるかもしれませんが、
人は常に自然から何かを奪って生きながらえていること、息を繋いていることを意識して日々を過ごすと、
心には多少の豊かさが生まれ、気持ちにも余裕が生まれるかもしれません。
都心部の生活に揉まれていたからこそ、
その反動でこうした自然への感謝を大きく抱く。
このスノーシューはそんな日となりました。