初めてのスノーシュー

2017/04/15

 

匠です。

 

突然ですが、皆さん

 

スノーシュー

 

てご存知ですか?

 

アウトドア好きの方であれば、

 

ピンと来るかもしれませんが、

 

恥ずかしながら僕は、

 

雪山を登るその日まで、それが何かしりませんでした。

 

スノーシュー」がどの様なものか、

 

短い映像を作ったので、観てやってください。

 

こんなものか、とアイデアを持てるかと思います。

 

 

いかがでしたか?

 

そう、Snow Shoe の文字通り、雪の上を歩いています。

 

僕も実際、

 

「Wanna go Snowshoeing with us?」

 

という風に、友人の一人から誘っていただきました。

 

 

誘ってくれたのは、留学当初より、仲良くしている

 

インドネシアからの留学生、ゴズィ(Ghozi)君です。

 

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ゴジィくんです

 

ゴジィは同じ寮内に住んでいて、

 

髪の毛の色が二週間に一度変わったり、

 

映画を沢山無料で見れる違法サイトに詳しかったり、

 

少し変わったやつですが、

 

兎に角人の面倒見が凄くいい!

 

まるで、留学したての留学生の心を読んでいるかのように

 

「大丈夫か?」

 

と夜中にいきなり連絡をくれたりする、優しい人です。

 

 

そしてその他、

 

ベトナム、日本、もう一人インドネシア

 

そして僕の5人でスノーシューへ行きました。

 

 

スノシュー当日、朝七時に寮の横にあるスターバックスで集まり、

 

カフェイン注入して(主に運転手)、出発。

 

何時もと変わらず、その日の空も分厚い雲で覆われています。

 

約2時間の往路、

 

内陸東方、カスケード山脈を目指して車は進みます。

 

車の中は、アニソンメドレー。

 

しかも日本のものが多い。(デジモンのButterflyとか)

 

僕も知っている曲が多く、

 

皆で歌いながら、車内は盛り上がりました。

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往路、空の雰囲気はどんより

 

あっという間に、目の前には山脈が聳え立ち、迫力が出てきました。

 

その山が見えなくなったのは、麓の山林に囲まれた山道に入ってから。

 

道中、何度か通行止めになっていた道があったが、

 

恐らく土砂崩れや雪崩だろう。

 

 

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工事中、と書いてあるね

 

 

回り道をせざるを得なかったが、

 

一応予定到着時刻頃には登山口までたどり着くことが出来た。

 

凍結した駐車場で足元に気を付けながら、

 

車の荷台から下ろした、スノーシュー用品を

 

雪が多く積もっている登山口まで手で持っていく。

 

それは、スノーシュー専用の履物には、

 

裏面にアルミでできた爪が付いており、

 

これで雪をがっしり掴むことで、楽に雪の上を歩くことが出来る。

 

ので、浅い雪の上では使用をオススメしない、

 

というのは、そのアルミが雪下のコンクリート等に擦れて痛んでしまうから。

 

 

さあ、いざスノーシュー初体験。

 

外れないよう、しっかりとシューを靴に装着し、

 

手にトレッキングポールを握り、前に進む。

 

「おお!」

 

これは、何という快感。

 

靴の裏に付いているアルミの爪が、

 

雪をがっしり掴み、滑ったりしない。

 

爪で掴み、面積の広い靴底で雪の上に浮きながら歩く、という感じの様だ。

 

スルスル足が進むし、これなら普通の登山と変わらず、問題なし。

 

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雪に沈みません。

登場を目指し、雪で覆われた山道(見えない)を歩いていると、

 

上からスキー板や、

 

スノーボードですーっと滑り落ちてくる人達。

 

登りは、ギアなど担いで登ったのかな、大変そうだ。

 

僕らと同様に、スノーシューをしながら、

 

隣に犬を連れて歩いている人もいた。

 

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わんちゃんは、雪でもお構いなし

途中、スノーシューに来ていた夫婦と会話を交わしたり、

 

他の登山者との交流も楽しみました。

 

彼らはよくこの山に来るらしく、

 

「少し正規の道を外れると、凍った池や、見えないけど隠れた崖があるから気を付けて」とアドバイスをくれた。

 

実際に周りに注意をして進むと、それらが良く見えた。

 

雪の積もり方、少しうねる様につもった雪面が、それを示していた。

 

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この山は傾斜が少ないため、お気に入りらしい。

 

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どこへ続くのかなこの穴は

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凍った池。落ちないように

 

 

スノーシュー開始から約一時間、

 

雲の切れ目から光が差してきた。

 

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光だ!

 

午前中は分厚い雲だが、昼間になるとそれが消えるというのは

 

ここの気候ではよくある話だそう。

 

視界がひらけて良いと思いきや、

 

差した太陽光が雪面に反射して、とても眩しい!

 

顔を少し日焼けするほど。サングラスなしでは、少し大変。

 

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常時サングラス必須

 

それと、雪の積もった斜面に暖かい日が当たると、

 

当然、雪が解けて、時には雪崩を引き起こすこともあるという。

 

ので、頂上への歩みを早める。

 

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一定の距離感、一定の呼吸。

 

途中、天気雨がちらついたが、頂上らしきところに着いた。

 

雪の積もった山では、置かれた葉看板なども見えず、

 

頂上がどこかがはっきりしない。

 

周りを一望できる、一版高いところに着いたらしいので、

 

「とりあえず、おめでとう!」

 

と皆でハイファイブ。達成感を無理に作りだしていたと思う。笑

 

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頂上からの景色。真っ白で高低差は分かりづらいけど、とても高い。風が冷たい!

 

頂上では、大学で取っている授業の宿題、

 

「Hidden Figures」

 

という本を少し読みました。

 

3人の黒人女性が人種差別が激しい時代の中、

 

宇宙開発に向けてNASAなどで大貢献する、実話に基づいたサクセスストーリー。

 

雪山の頂上、空に近い場所でそれを読むのも中々、情を得ることが出来ました。

 

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「なんで今本?」とゴジィに煽られました。いいじゃない、今ぐらい。

 

登山の下りはいつも楽。

 

お腹も空いていたので、急いで帰路を進みました。

 

登り始めた頃の空は、その時には快晴。

 

登山口まで戻ると、駐車場に積もっていた雪が殆ど溶けていました。

 

 

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お腹空いた~

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下から望む山肌も圧巻。

天気や景色の移り変わりが激しいワシントン州

 

週末に、友人や家族、街を離れ、

 

こうした自然に触れることで

 

その変化を心身感じることが出来るのは、

 

気分転換には最適だと思います。

 

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雪解け水の池が、とても美しい。

 

常に人混みを掻き分けて進む必要のある、

 

常時忙しない街東京。

 

そこで育った僕は、そうした気分転換の方法などを、

 

自然に頼ったりするという考えは、あまり無かったかもしれない。

 

もちろん、働き方や土地の特色、生活のリズムの違いなどはあるかもしれませんが、

 

人は常に自然から何かを奪って生きながらえていること、息を繋いていることを意識して日々を過ごすと、

 

心には多少の豊かさが生まれ、気持ちにも余裕が生まれるかもしれません。

 

都心部の生活に揉まれていたからこそ、

 

その反動でこうした自然への感謝を大きく抱く。

 

このスノーシューはそんな日となりました。

 

 

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誘ってくれたゴジィ、一緒に来てくれたみんな、 ありがとう!