北米最大級のヒッピー大祭「フォークライフフェスティバル」に行ってきた。

2017/05/28

 

匠です。

 

今日は、今後の人生に大きな影響を与えるであろう、とても素敵な1日となりました。

 

5月最後の週末、先日桜祭りが開催されていたシアトルセンター一帯で、音楽と民族の祭典が行われていました。

 

その名も「フォークライフフェスティバル」

 

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今年で約50年目を迎えるこのお祭り、

 

開催地へ足を踏み入れた瞬間感じる音の振動、人々の鼓動、そしてスピリチュアルな躍動感。

 

4月末に訪れたベイリンハムでのハウスパーティーが東京ドーム規模になっている様です。

 

聴こえる音楽は打楽器や弦楽器、それらは鳴り止まず人々の足踏みは一層強まる。

 

時偶に、用意されたステージではファンキーなサクスフォンやジャズシンガーが腰を揺らし、滑らか且つ深く強い音が人々を自然と笑顔にしている。

 

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参加者の多くは、北米原住民を思わせる様な風貌、髪の毛や所謂無駄毛は伸びきっている。中には上裸の男女達もいたり、自分の世界に入り込み周りは見えていない様だ。

 

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ジョークを1つ25セントで売る男性

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急に撮ってと頼まれた。

 

それもその筈、辺り一帯は大麻の煙に焚かれていて、弦の切れて歪んでいるギターを絶え間なく引き続けている老人も芝生で寝ている様な空間。

 

僕とノアなんか、超ロングドレッドヘアを頭から垂らした男に

 

「この後ビーチ近くの森の中でマッシュルームを楽しまないか」

 

「この蜂蜜、舐めてみろよ」

 

「この碧色の石を手に持って感じてくれ」

 

と明らかに怪しい言動を約10分浴びせられ続けた。

 

僕はセージを焚いて煙を鼻から吸えば心落ち着く、というかそれで十分。

 

一線を超えぬ様多くのお招きを回避する術を身に付けられるのはこのお祭りかもしれない、お勧めです。

 

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危ないお誘い

 

 

 

 

会場内にあるのは音楽と人だけではない。

 

多種多様な食べ物や、服、装飾品、そして様々な芸術品が売られている。

 

僕はフレッシュマンゴージュース、象の耳(ナンにシナモンシュガーをまぶしたお菓子)、そしてサーモンピロシキを堪能。

 

タイダイシャツ一枚と、地元のハンチング帽を1つ、そして店に並ぶ石と紐を使い自分のオリジナルを作れるネックレス屋で、母と姉、そして自分のを作って購入した。

 

それら全てで約50ドルくらいかな。

 

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世界各国の硬貨

 

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好きなものを組み合わせる

 

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午後、先日一緒にオペラ鑑賞をしたジュリアンと合流し、彼はスケートパークに向かうということで着いていく。ノアはその場に残り、他の人とジャミングを継続。

 

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僕は隣で書道の宿題

 

スケートパークに着くと、ヒッピーな風貌な人は少なず、いつも通りこのパークにスケートをしに来たという雰囲気のスケーター達。

 

難関技を連続で成功する様なハイレ

ベルなスケーター達が滑る中、ジュリアンもその中に混ざり風を切る。

 

彼の大きなガタイからは想像出来ない程繊細な足捌きと平衡感覚の正確さ。

 

僕はその場で彼を含めたスケーター達の写真を撮って楽しんだ。納得のいくまで滑り続け、技が決まっても瞬く間に次の技に向けて滑り続ける、真剣な眼差しが覆う表情を僕も真剣に撮り続けた。

 

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暫く経つと、ジュリアンも疲れた様で会場の中心部、噴水近くの芝生で少し休む事に。ノアもそこに来て、ジャムセッションも十分に楽しんだという様子で僕らと合流、休憩。

 

横になって暫くすると、地面を伝ってドンドンと打楽器の振動が伝わってきた。

 

それは時間が過ぎると共に更に強まり、振動を感じる方向から人々の笑い声や歌い声も聞こえてきた。

 

休めた体を起こし、そこへ向かうと、2,30人程の打楽器や鳴り物を持った人々で成された輪の中で、老若男女問わず多くの人々が一心不乱に狂喜乱舞している。

 

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直径10メートル程のドラムサークル

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打楽器の振動に合わせ、体をうねらしたり、膝高く足踏みをしたり、甲高い声で喉を揺らし音を出していたり、中には自前のリボンやフラフープで踊っている人もいる。

 

迷わず僕らはその輪の中に入り、踊り続けた。

 

以下の動画はその時の様子です。

 

 

 

気付くと日が沈み始めていて、どうやら僕たちは三、四時間踊り続けていた様だ。

 

疲れは感じず、邪念を伴わぬ空白を頭に入れたまま身体を揺らし続けていた。

 

この感覚は何だろう、何だか分からないけれど、とても幸せで、世界のみんながこの感覚と共に、夕陽が沈むまで踊り狂えば平和が訪れるだろう、と本心に感じた。

 

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特に踊っている間、覚えているのは5、6人の若いヒッピー美女達と一緒に打楽器の振動に合わせ体をぶつけ合い踊り狂う事が出来たこと。色々な意味で幸せだったな。(邪念?)

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ヒッピー美女に囲まれて

 

 

日が暮れて、フォークライフも終了。

 

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南へ向かう雁の群れ

 

愉快な時間がもう直ぐ終わる寂しさを感じつつ、一緒に踊ったその女性たちと噴水前で話し、記念撮影。また来年も一緒に踊りたい。

 

エバレットへ戻る前に、以前のオペラ後と同様地元のハンバーガー屋さんDick’sで腹ごしらえをした。

 

家に着くと勿論、足が悲鳴を上げ続けた。

 

夜は長くなりそうです。

 

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翌日も多くの人とお祭りを愉しみました

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ディミトリアスも来ていた