書の師匠が大学へ来ました

2017/06/01

 

匠です。

 

以前、シアトル桜祭りで出逢った明藤書道会の師範である藤井先生方が、僕の通うエバレットコミュニティカレッジに来校しました。

 

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「亀龍寿」 亀や龍のように長命であることを願う言葉

 

 

毎年6月になると、美術学部の講師リンダ・バークレー教授が藤井先生方をカレッジに招き、実演、ワークショップなどを行う様です。

 

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リンダ先生(左)と僕(右)

 

西海岸だけでもワシントン州レドモンド市を含め、オレゴン州ポートランド市と、カリフォルニア州ロサンゼルス市にも稽古場を構える明藤書道会。

 

毎週の様に空を飛びまわる先生方ですが、まさか自分の通う大学にこうして訪れているとは思いもしなかったので、実際にその場に居合わせることが出来てとても嬉しかった。

 

 

イベント当日、全体の概要としては前半実演、後半ワークショップで、計2時間ほどの内容。

 

前半部の実演は、美術学部生専用の建物、Whitehorse Hall のCritique Space (作品展示専用の広間)で、生徒約30名の前で、先生が直々に書を披露。

 

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藤井先生が筆の特徴や漢詩について説明をし、横にいる娘さんが英語に訳して伝えていく。

 

書についての知識が余り無い学生たちが、目を見開き前のめりに聞き入っている。

 

特に、金色の半切に書かれた篆書と、梅の花と木の幹の墨絵の横に添えられた漢詩の一枚は、圧巻でした。

 

墨絵をした際には、学生の中から数人選び一緒に描いて作品を仕上げていたが、その時藤井先生が優しく丁寧に指導する姿は本当に素敵でした。

 

普段の稽古中、書道教室で厳しく生徒に指導する様子との違いに緩急を見ることが出来、ああこれがプロなのだとしみじみと痛感しました。

 

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実演を目で見て体感した学生達の興奮は冷めやぬまま、上階、絵画授業用の教室に移動し、「三ハ」で止め、払いを練習し、「志」という字を学生全員が半紙に練習、そして最後は色紙に書き上げ自分の作品を自宅へ持参出来るという盛沢山な内容。

 

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僕が声をかけ誘ったダンとジェイミーは、「誘ってくれてありがとう、本当に素敵な時間だった」と伝えてくれました。

 

僕は実際の教室へ通い、先生方から直接指導を受けているので、その荘厳さというか、達人技を少しでも感じてもらえて、僕もとても嬉しかった。

 

人々と歴史を繋ぐ書に魅了され、今日も今後も稽古に励みます。

 

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集合写真に混ざらせて頂きました