ノアの誕生日ー後編ー
2017/05/07
匠です。
今日は日曜日です。
午前中、先日の酋長カウボーイ、ディミトリアスがノア宅を訪れていました。
僕が訪れた頃、丁度ジャムセッションは終わっていたようで、散歩へ行くことに。
長ーーーい雨季も過ぎ、ここ最近は晴れ間の多い日が続いています。
今回は、より茂みの多い道を開拓してみることに。
先日はカラッ刺々しかったブラックベリーの茎も、長い雨季を乗り越えやっと現れた太陽に喜んでいるかのように青々、瑞々しくなっていた。
海岸線とエバレットの町を一望できるこの崖上の秘境は本当に空気が気持ちいいし、自然に包み込まれて優しい気持ちになる。
偶然見つけた太い幹を持つ木の分岐点が、3人全員収まる程深く大きかったのでそこに腰を掛け、しばらく夕陽を眺める。
【ブログを更新しました】
— 三浦 匠吾 (@shg_mur) April 2, 2020
ノアの誕生日、後編です。
散歩→港→夕飯→港
動画は散歩時の様子です。https://t.co/n3mve26Rjz pic.twitter.com/4EoL3IyQLA
2017/05/08
翌日、放課後に学校近くの小さな港へ向かった。
ディミトリアスは今日授業が無かったそうなので、エバレット組に合流することが出来た。
時間的に魚が集まるのか、かもめの群れがとても大きかった。
港周辺を歩き回っていると、面白いものを見つけた。
いったいどこから流れ着いたのか。にしても保存状態がいい。
家に持ち帰り、リビングの壁に貼り付けた。いい思い出だけれど、少し罰が当たる様な雰囲気、、気を付けよう。
2017/05/09
サプライズは苦手だが、
それぐらいしか、感謝を示す方法が思いつかないので、
今夜、それを試してみる。
彼には、スピーカーと録音用のマイクを、誕生日ギフトとして用意した。
友人のブライアン君の家にラッピング容姿があるようなので、
それでマイクとスピーカーを包む。
ノアの家に着くと、ディミトリアスがおり、ジャムセッション中。
時刻は午後四時、店の予約は午後六時。
シアトル市内の日本食レストランを予約している。
これは、演奏中に間を割らないといけない流れだ。
こればかりは、致し方無い...
「サプラ~イズ」
演奏が少し落ち着いている頃を見計らって、
プレゼントを持って部屋に入る。
彼らはこちらに気付いているが、演奏は続く。
約五分後、「なんだこれは」と一言。
包装用紙を剥がし、中身を見て喜んでくれたようだ。
「ありがとう」と一言告げられ、また演奏開始。
ああ、これからシアトルに行くということを伝え逃した。
「強引に行くしかない」
ともう一人の友人ヤサール君に言われ、
演奏中割り込み、レストランを予約している旨を伝える。
「へえ」
と一言、彼はまた演奏に戻る。
「もうしょうがない」
と再びヤサール。
「今夜お前の為に店を予約してるんだ、一緒に来てくれないか」
「ああ、だからお前らいい服着てるのか」
折角のディナー、僕たちはジャケットやネクタイなどを着ていた。
ノアは嫌々承諾し、彼も着替えてネクタイを締めてシアトルへ向かうことに。
ディミトリアスは夜予定があるというので、帰宅、。
途中でジャムセッションを強制終了させられたノアは少し不機嫌
それでも、車は南へ進む。
ハイウェイに乗り、約30分。
レストランに着き、先日ベイリンハムへ一緒に来てくれたシノと合流。
料理は主に寿司や日本風おつまみ(枝豆、揚げ出し豆腐など)
食事中は、ノアの日本滞在時の話しなどを聴いた。
ブリ "yellowtail" が好きらしく、沢山頼んでいた。
お会計はもちろん僕らの奢り(シノは除く)。
食事の後は、路地裏で写真を撮ったり、
近くのウォーターフロントと呼ばれる観光名所を回る。
その頃は、夜の九時を回っていたので、殆ど店は開いておらず、人も少ない。
適当に夜の街を歩くのは、何故だかドキドキする。
思わぬ発見がある様な、高校時代の放課後を思い出す。
しかしここはアメリカ。
東京都内の様な賑やかさはなく、しんと静まっている。
乗り捨てられたボートや回るのをやめた観覧車を眺めたりすることぐらい。
特にやることもないので、明日の学校に備え帰宅。
今日は、少し可笑しな一日だったなあ。
サプライズは、もうしない。笑