Orcas Isl. 5.11.19
朝8時Farmers Market
今週にかけて栽培したリーク、カブ、ミント、ケール、ルバーブ、そして家に届いたばかりの豚肉をトラックに積み込み、市場会場へ向かう。
チョークで書かれたプライスリストは可愛らしい。
10時にベル音と共に市場が開場すると、お客さんは次々と入ってくる。お店と、お客さんは既に知り合いであることが会話から感じることができ、街の中で野菜や他の商品、そしてお金が街の中で循環している様子が見える。僕らの売り場に訪れる人も8割はお知り合いで、商品を買ってくれ、更には店の手伝いなんかもしてくれている。
午後に結婚式に参加する予定のNateとHaileyは11時帰り、入れ替わりでShennaがシフト入り。海外の人には多いが、こちらの人は下着を身に付けず、更に彼女は胸元の開いた服を着るので丸見え。快適さを考慮してなのか、色気を出しているのかは、未だに分からないが、日本では珍しいスタイルなので目のやり場に困り、俺も男なのだと感じる。
市場が閉まる3時頃には花も含めほぼ売り切れ、しかしルバーブは多く売れ残る。中には、ルバーブを知らない人、若しくは調理法を知らない人もいて、需要度の低さを感じた。リークとかぶはすぐ売り切れた。豚肉はやはり高値なので、こちらも経済的な考慮から代わりに大型食料品店に向かう人が多いのだろうと思う。
3時にベルが鳴り、片付けが開始。JamesとRonが手伝いに来てくれ、すぐに終わった。Ronの古くからの友人が彼の家を訪れており、どうやらこの片付けの後すぐ釣りに向かうらしいので、物凄く急いでいた。野菜、豚肉、他の荷物、そして市場に出店していた店から発生した大量の生ごみを積んだトラックは3時を15分過ぎた頃にはブタ小屋に着き、急いでその生ゴミを豚にやる。豚への餌代も浮き、更に生ゴミを捨てる側も、ゴミの処理費にかかる費用が浮くので、お互いに得をする良い関係性。
余談だが、豚小屋に向かう途中はJamesの車に乗せてもらい、彼との会話を楽しんだ。彼は大学(カレッジ)時代は哲学を専攻しており、物事を考えるのが好きであったらしい。哲学の授業を取るうちに、環境に関わる分野も学ぶ機会があり、Environment Club、という学内の環境部(日本でいう部活動)に所属し、更に環境学への興味が沸き、最終的にここオーカス島のブルックスパーマカルチャーホームステッドに辿り着いたという。結果的にそこに4年間務めた彼は、学位をそこで取得したようなもの。彼のパーマカルチャー、自然農法に関する知識と技術はとても向上し、今では自宅でその学んだ事々を日々実践、学習しているという。
午後四時 ダウンタウン
その後は、Jamesにダウンタウンまで送ってもらい、2ストリート3ブロックしかない小さな町の中で喫茶店探し。最初に見つけた喫茶店二つは午後四時で閉まっていたが、最後に見つけた海沿いに位置するBooks caféは午後五時半まで空いていたので、やっと座り休憩。
約一時間の休憩を取った僕は、お腹が空き、ビールが飲めて静かに過ごせる場所を探した。バーやレストランはどこも忙しい。少し離れた、裏道に位置するメキシカンのお店でワカモレチップスとコロナビールを堪能。
今日は5月11日だが、日本は12日の昼を回っており、母の日ということで母に電話。約1時間の会話の訳8割は母の一方的な近況報告であったので、母は久しぶりの電話を愉しんでいたように感じる。
午後8時 ヒッチハイク
帰り道、日が沈みかけている森の中夜道を一時間歩くのは気が引けるので、ヒッチハイクをすることに。
農場の位置する西方面に向かう道路脇に立ち、親指を立てドライバーを待つ。約10分が過ぎ、5台目の車が止まり乗せてくれる。島の人は優しい。ドライバーの彼女の名前はEmily、どうやらHaileyのことを知っており、ブルックス農園に嫁いだ日本人女性Yurikoさんのことも知っているらしい。彼女は運転をしながら花束を抱えており、車内に優しい香りが広がっていた。徒歩では約一時間かかるところ、約5分で到着。
午後9時 ヘイリー宅
夕飯に、豚肉たまねぎじゃがいもを炒め、その上にタイソース、ゴマ、そしてリークまぶしたものを食べる。